2008年12月22日

イークNo.2

イークの実は自然界では珍しく鳥も好物ではないらしい。他の木に比べると極端に少ないと感じるのも、もしかしたらこうした理由なのかも知れない。イークの旅は続く、幾人かの情報に一喜一憂しながらも何とかたどり着いた。そこは棘の薮をかきわけソテツをくぐり抜け人を拒むようなジャングルの中にあった。、なんとも、らしい、場所だった。地元の理解を頂き二本有り難く頂戴した。樹皮を剥ぎこれからしばらく乾燥させる。石垣島滞在はたった3日だけだったが、ついでとはいえ最も大きな収穫だったのかも知れない。沖縄が琉球と呼ばれていた時代海人の家の庭にはイークを植え添え木をして数十年の間大事に育てやっとエーク(櫂)として世にでる。我々も生あるものを頂いた以上魂を込めて造らねばバチあたる。


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Posted by モリ at 12:10│Comments(3)サバニ旅
この記事へのコメント
大変なお宝ゲットですね。古来より神は木に宿り、それで、神様の数は何柱と数えるのだそうです。それはともかく、ぜひイークの魂をエーク〔櫂〕としてよみがえらせてあげてください。
Posted by あすく at 2008年12月25日 18:47
大変なお宝ゲットですね。古来より神は木に宿り、それで、神様の数は何柱と数えるのだそうです。それはともかく、ぜひイークの魂をエーク〔櫂〕としてよみがえらせてあげてください。
Posted by あすく at 2008年12月25日 18:47
この材料で新城さん曰く6本は取れるといいます。 が 角度を付けた本島式のちょっとだけ贅沢に4本取るつもりです。 離島も含めて今では殆ど手に入らないものとなっている事を最近知りました。 まだ可能性が残されているのは古い家を取り壊す際に出る床柱の中に僅かに残っているのだそうです。 これからは生きている木を探すよりこうした廃材を時間をかけて探します。 
Posted by モリ at 2008年12月26日 10:22
 
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